Vita「Caligula-カリギュラ-」ネタバレありクリア記念プレイ感想!

2016年6月29日水曜日

Caligulaカリギュラ攻略

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クリアしたので恒例のネタばれありのプレイ感想を記載しておきます。
Ver1.01での感想になります。
ストーリークリア/メインキャラクターエピソード完遂/LV52までプレイ。

ストーリーはディストピアもの?
2体のバーチャルアイドルが自我を持つようになり、人々を幸せにするために理想の世界を作り出した。
このバーチャルアイドルの曲に感銘を受けた人々は、強制的にこの理想の世界に招かれ現実のことを忘れさせられて自身が思い描く理想の高校生として生活するように。
しかし、架空の世界だということを思い出した主人公たちは現実に戻るために戦いはじめる。
というのが大雑把な世界観とプロローグ。
キャッチコピーも「理想を壊して、現実に帰る」というもので、ユートピアから脱出するという目的なのだが、
理想の世界ではその世界を維持するために人々が洗脳されていたりとディストピアものっぽい雰囲気がある。
また、偶像殺し×現代病理といったキャッチコピーもあり、理想の世界では一見まともそうな登場人物も、現実の世界ではひきこもりだったりシングルマザーだったり、拒食症やコミュ障などといった問題を抱えた癖のあるキャラクターになっている。
また理想の世界では、姿形も現実とは違うものになっている(人によってはそのまま)ため、実際は三十路だったり、性別が現実と違うキャラもいたりと、オンラインゲームを舞台にしたものっぽい感じもある。
シナリオライターに女神異聞録ペルソナ・ペルソナ罪/罰のシナリオを書いた里見直、サウンドに女神転生~真女神転生ソウルハッカーズあたりまでBGM担当だった増子司を起用している。
ペルソナシリーズと似ている部分は多いが、トレハン要素のあるハクスラ、コンボをつなげる爽快感のある戦闘、NPC500人の人物相関図など、ペルソナシリーズとは違った要素も多い。

戦闘は面白い
戦闘はグランディアシリーズと刻命館(影牢)シリーズを組み合わせたような感じで結構面白い。
戦闘システムは、各キャラクターごとにタイムラインが設定されたコマンド入力で、行動による時間経過、1度に3連続まで行動登録可能、キャラクターと敵との位置関係、行動のキャンセルなどの要素がある。
また、各キャラクターの行動をうまく組み合わせることでコンボすることができる。
このゲームの特徴としては、行動選択後、決定する前に空想視として敵と味方の行動が数秒だけ見ることができる。
これにより、コマンド選択時に敵の行動を止められるか、コンボが繋がるかを予測できる。
これを利用して
敵を浮かせる技や、敵の繰り出す攻撃属性に合わせてカウンター技などをすることで、敵の行動をいかにキャンセルするか
もしくは、敵に行動させずにコンボを繋げて一気に倒すか
が重要になる。
行動入力ごとに敵の行動が変化するのか、空想視があてにならない時があるのがちょっと気になる。

水増し?作業感がすごい因果系譜
本作には500人の登場人物による相関図、因果系譜というものがある。
500人のNPCにプロフィールが設定されていて、親密度を上げることで隠されたプロフィールが公開されていく。
仲間にすることもでき、また悩みを解決することでスキルを報酬で貰える。
プロフィールを見ることで、NPCの様々な人間模様を垣間見られるのは面白い。
しかし、親密度を上げるのに会話を繰り返すことになり、作業感がある。
Lボタンでメッセージスキップが一応できるが、会話するごとに暗転があったり、親密度が上がった表示がでたりでテンポが非常に悪い。
LINEみたいなものもあるが、会話にならない。
悩み解決の手段も各ダンジョン探索させたり、そのキャラのレベルを上げさせたり、特定の装備を必要としたりと面倒なものが多い。
また、他のNPCと仲良くならないと知り合いになることができなかったり、悩み解決のクエストが一人ずつしか受けられなかったりと、妙に回りくどい点が多く、プレイ時間の水増しを狙ったようなものが多い。
報酬スキルも因果系譜の500人の相関図内でそのキャラクターを選択することでしか装備することができなかったり、目当てのNPCを検索する機能がなかったりと、UIも悪い。
あまりにも作業的でありながら面倒な仕様で、正直私はそうそうに諦めた。

その他気になった点
・やりこみ要素
上記因果系譜以外にもやりこみ関連は、妙に水増し感がある。
レベルが非常に上がりづらく、レベル上げ作業がほんときつい。
これもあって、せっかくの面白い戦闘システムも、逆にテンポが悪いものに思えてしまう。
隠しダンジョン解禁のワールドリワードは超低確率すぎて、到底自力でできる気がしない。
せっかくトレハン要素のハクスラっぽいのに、ドロップ率も妙に渋い。
・経験値が控えに入らない
これのせいでメインメンバーを変えづらい。
また、因果系譜を埋めようとするとNPCを仲間にして探索/LV上げなどをする必要もでてくるため、さらに主人公とそれ以外でも差ができてしまう。
・酷いカメラワーク
戦闘中の演出で、かなり変な位置にカメラが動く。
・ロードが不安定
エリアチェンジのロード時間がかなり不安定。
10~30秒ほどと不安定で、短いときでもやや長め。
エリアチェンジ後暗転が終わった後も数秒ロードが続いていることがあり、その間走ることができず、戦闘に入るとロードが終わるまで固まってしまう。
頻度は少ないが、何度かロード中にフリーズもした。
ストーリー追うだけなら、エリアチェンジによるロード頻度は少ないからいいが、上記因果系譜やクリア後レベル上げ/ハクスラなどをしようとするとエリアチェンジの頻度も上がり、かなり煩わしくなってくる。
ちなみにロード中ではないが、C2エラー落ちも2回ほどあり。
・戦闘前後
シームレスで戦闘に入るのはいいのだが、戦闘に入ってこちらが準備している演出中に敵が動き出すことがある。
また、戦闘後のリザルトの演出のテンポが悪く、カメラ視点も勝手に動いたりするのに、敵はその間に動くため、戦闘終了時の位置が悪いと連戦になってしまうことも。
・ダンジョン構成
殆どのダンジョンの道が狭く、敵と当たらないように壁をこするように走り抜けることになる。
また、ボスよりも強く、戦闘に入ってしまうと逃げられない敵が多く配置されているのも面倒くさい。
こまめなセーブが必要だが、セーブポイントでしかセーブできないのも難点か。
・BGM
ストーリー中のダンジョンは非戦闘時はインスト/戦闘になるとボーカル付きに流れるように移行するのはすごいのだが、短いループで延々流れるためか、凄い飽きる。
個人的には、増子司に惹かれて購入したので、それ以外のボカロ系で活躍している?人の曲のほうが聞く時間長くてがっかり。
・ストーリー
これは私が読み飛ばしてしまったのかもしれないが、主人公だけはμに会わせてはいけない理由、笙悟らが心中しようとした理由などいくつか明らかになっていない気がする。

総評:作業ゲー
ストーリークリアするだけならそうでもないのだが、
戦闘システム自体は面白いのに、Lv上げに必要な戦闘回数が多く、面倒に感じるようになったり、
因果系譜の各キャラのプロフィールなどを見るのは面白いのに、数が多すぎて解禁するのに無駄な作業が多く楽しめなかったりと
ボリュームを増やそうとした結果ちぐはぐになってしまったような部分があるように感じる。
ストーリー自体はかなり短く、プレイ時間の大半が怠い作業になってしまうため、現状オススメはしない。
作業ゲーが好きという人にはいいかもしれないが
そうでもない人はアップデートでの改善を待ったほうがいいと思われる。

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