ライドウリマスター版「RAIDOU Remasterd:超力兵団奇譚」のプレイ感想を記載しておきます。
PS5版でプレイ/トロフィーコンプリート済み。
RAIDOU Remasterd:超力兵団奇譚の攻略は別ページに記載。
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ライドウシリーズ復活なるか!?
本作は、2006年にてPS2にて発売された「デビルサマナー葛葉ライドウ対超力兵団」のリマスター版。
3DS版「デビルサマナーソウルハッカーズ」などでライドウがゲスト出演することはあったものの、ライドウシリーズ自体は2008年に発売された2作目「デビルサマナー葛葉ライドウ対アバドン王」で途切れていたため、約17年ぶりの新作。
一応ゲームでなければ、アバドン王後を描いた漫画版「葛葉ライドウ対コドクノマレビト」が2009~2012辺りに連載されていたので約13年ぶり?
約20年経っての超力リマスター版の発売でライドウシリーズは復活するのか気になるところ。
色々と遊びやすくなったリマスター版
リマスター版としては非常に変更点が多い。
特に元々PS2版で評判の悪かった戦闘システムなどは続編のアバドン王をベースに大幅に作り直されている。
さらに刀コンボや銃の仕様変更、練剣術(合体剣+ライドウの特技習得)、ジャスト回避など特定の条件下で発生する必殺技「殺魔一閃」、特殊なゲージを消費して撃てる必殺技「スピリット剣」なども追加されライドウ自身のアクションでMAGやダメージを稼げるように変更され、もはやPS2版とは別物になっている。
PS2版では仲魔の数が少なかったが、リマスター版では新たな仲魔が50体以上追加されている。
精霊合体や御霊合体、特技の書などが追加され、各種香も入手しやすくなり、仲魔を育成しやすくなっている。
また、リマスター版では同じ仲魔を複数仲魔にできるようになり、デビルカルテ・プロが追加されたことで同じ仲魔を複数登録できるように。
業魔殿には検索合体や逆引き合体が追加され、より便利に。
また、リマスター版ながら、本作はストーリーが所々PS2版とは変更されている。
本筋はほぼそのままだが、細かい変更点が多く、あやふやな記憶だとこんなんだったかな?と感じる場面が多々ある。
ストーリー終盤は、PS2版発売当時ぶりのプレイでも気づくレベルの大きな変更がされている。
PS2版では分かりづらかった脇道要素が、リマスター版ではメインストーリー上で回収されたり、別件依頼として分かりやすく回収しやすくなっているのも非常に良い。
その他にも、ストーリーがフルボイスになったり、シンボルエンカウントになったり、ファストトラベルが追加されたり、オートセーブ/クイックセーブが出来るようになったり、次の目的地が表示されるようになったりと、様々な面で非常に遊びやすくなっている。
ネタバレ:リマスター版でも謎の女問題
個人的に今作で最も気になったのは、四十代目ライドウの設定変更。
リマスター版の四十代目ライドウの設定が変更されてボクっ娘(16歳の少女)に変更され、PS2版と比べると言動もかなり子供っぽくなっている。
完全版だけでなくリマスター版でも謎の女を追加するのかと正直困惑した…。
おそらく大道寺家の娘が16歳になると鬼憑きにかかることに理屈を付けた変更だとは思うものの、PS2版と変わっていないセリフやムービーがあるせいで、個人的には色々と気になるところが増えてしまった。
例えば、PS2版でもリマスター版でも伽耶を小娘扱いしているのだが、同年代に小娘って言うかな…?と気になってしまう。
また、記憶転写の術についても、記憶を移植し己と同一の思考をする存在に変えると説明されている。
これだと四十代目ライドウを倒しても伽耶の記憶自体が変わっているのなら伽耶は元に戻らない気がするのだが…。
リマスター版でもPS2とEDムービーが変更されていないため、最後に出てくるこの思念体はどういう扱いになるんだろうか…?
また、リマスター版では最終話で平行世界の業斗がこちらの世界に来て、こちらの世界の宇宙で散ったゴウトが業斗の体に入るといった展開も追加されていて、ラストバトルまで付いてきてくれるようになった。
…が、平行世界の業斗はラスボス戦後描写がなく、カラスの中にゴウトが入るといったPS2版のEDと同じ展開のままなので、かなり違和感があった。
結局、業斗はどうしたんだろう…。
その他気になった点
不要な周回要素
2周目以後限定要素が微妙な上に、周回プレイではデビルカルテ以外ほとんど引き継ぎ要素がない。
特にお金がかかる練剣術(合体剣+ライドウの特技)も引き継がれないため、再度稼ぎ直しが強要されるのがかなり苦痛。
正直2周目以後限定要素は1周目から解禁していいようなものだし、周回要素自体不要だったと思う…。
テンポが悪いところがちらほら
一応ダッシュが追加されたが、ライドウの移動があまり早くない。
合体やレベルアップ時などでメッセージが入るため、テンポが悪く感じる。
合体剣を作成できる「練剣術」はいわゆるスキルツリーのような形になっていて、素材とお金を消費して、剣を強化しライドウに特技を覚えさせることができる。
のだが、素材やお金を持っていても複数段階強化することができず、合体する毎に装備するかどうかの確認が入ったりするため、かなりテンポが悪い。
フィールド上で仲魔を1体連れて歩くことができるのが本作の魅力の1つではあるとは思うのだが、捜査特技を使うのに仲魔をいちいち出し入れするためテンポが悪い。
一応一部の捜査特技は必要な会話から呼び出せる様になった分改良されてはいる。
ライドウのアクション
ライドウのアクションは、弱刀攻撃でMAG回復、強刀攻撃でダメージ、銃で敵の足止めといった具合に役割に違いがあるが、弱刀攻撃5回か強刀攻撃5回(刀によっては4回)しかコンボがなく、あまりアクションの幅はない。
ライドウの特技はクールタイムがあり連続では使えず、技も3つしかセットできない。
また、戦闘中に特技を変えることができるが、変えるとクールタイムが発生し使用できるようになるまで時間がかかる。
ジャンプが追加されたものの下記!!技の縄跳びに使うことになり、ジャンプ攻撃を使う機会はない。
!!技で縄跳び
今作では、ボス敵が防御不能回避不能の!!技を高頻度で使ってくる。
敵の近くに!!が表示されたら敵の攻撃が終わるまでひたすら逃げ回ることになるため、かなり面倒。
一応!!技中に使ってくる回避可能な技にジャスト回避して殺魔一閃を決めるか、ゲージを消費してスピリット剣を使って中断させることが可能な場合もあるにはあるが、基本的には逃げ回るだけになりがち。
素材が売れない
練剣術で必要になる素材の一部はかなり入手しやすいが、ショップで売却することができないため、無駄になりがち。
また、所持数上限になった場合、入手できずに仲魔のギフトに残り続けるため、仲魔のギフトのカウントが残り続けて分かりづらい。
微妙な演出
封魔術の設定
敵をボタン連打で仲魔にする封魔術は、リマスター版ではOptionでボタン押しっぱなしで仲魔にすることができるように改善されている。
…のだが、デフォルト設定はボタン連打なので、Optionでの設定変更に気づかないと昔の仕様のまま…。
デフォルトで押しっぱなし設定でよかったのではないだろうか…。
総評:遅すぎた復活
非常に出来の良いリマスター版なのは間違いなく、PS2版をプレイしたことがある人にとっては快適なゲームになっていると思われる。
が、色々変更されて遊びやすくなっているとはいえ、約20年前のタイトルということもあり、現代だとゲーム的に厳しく感じる部分があるのも否めない。
20年という年月はあまりにも長過ぎた。
超力リマスター版でアバドン王関連の別件依頼があったので恐らくアバドン王のリマスター版も出しそうな感じはするけども、アバドン王のリマスター版でも引き継ぎとか周回要素が改善されてなかったら嫌だなぁ…。
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